KC80
読み:ケイスィーはちまる
外語:KC80
かつて、川崎マイクロエレクトロニクス(後のメガチップス)が開発した、Z80互換の8ビットマイクロプロセッサー。
概要
川崎製鉄から分社した川崎マイクロエレクトロニクスにより開発された。
バイナリレベルでZ80完全互換(公称)であり、Z80と比較し、同クロックで約4倍の速度があった。
ただし、一部の製品は若干の互換性問題があるため、注意が必要である。
現在はすでに製造販売を終了しており、中古や在庫品でしか入手は出来ない。またメーカーだった川崎マイクロエレクトロニクスも、2013(平成25)年4月1日付でメガチップスに経営統合されている。
特徴
製品
KC80をコアとして、次のようなMCU製品があった。
- 各種周辺機能を搭載
- 通信機能を強化
- 高い互換性と高速を追求
これらは、組み込み用CPUとして使われていた。
直接の関係はないが、かつてMSXturboRで使われたアスキーのR800(既に入手不可能)にコンセプトが似ている。
KL5C8400
KL5C8400はZ80とピンコンパチブルの製品である。
ハードウェア、ソフトウェアともに互換性を持つコンセプトの製品だが、DRAMリフレッシュ回路が搭載されておらず、またRレジスター関連でもZ80とは完全互換ではなかった。
このため、CPUのRFSH信号を使用するものには、そのまま置き換えることが出来なかった。DRAMの内容がすぐに壊れて(化けて)しまうからである。
Rレジスターは単なる汎用レジスターとなりリフレッシュレジスターのエミュレート機能を持たないので、乱数の種に使うことができない。
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