HbA1c
読み:ヘモグロビン-エイワンスィー
外語:HbA1c

 ヘモグロビン(Hb)と葡萄糖が結合したグリコヘモグロビンのうちの一つで、糖尿病と密接な関係を有すると考えられているもの。
目次

概要
 ヘモグロビンは赤血球中に大量に存在する蛋白質であり、体中に酸素を運搬する働きを有する。
 赤血球の寿命は約120日(4ヶ月)とされ、その間、体中を巡るうちに血管内の葡萄糖と結びついていく。高血糖である、つまり余った糖が多い状態であるほど結びつきが増え、グリコヘモグロビンHbA1cの量も増えることになる。
 検体検査においては、血液学的検査のうち「D005 血液形態・機能検査」に分類されている。検査料は49点である。

特徴

糖尿病
 HbA1c値は、赤血球の寿命の半分程度、つまり過去2ヶ月ぶん程度の血糖値の平均が反映される。
 従って、血液検査でHbA1c値を調べると、過去2ヶ月程度の血糖の状態を知ることができる。

糖尿病
 HbA1cの正常値は次の通り。JDS値は古い方法で、現在はNGSP値である。
 日本の古い指標JDS値では6.1%、現行の国際標準NGSP値で6.5%を超える場合、糖尿病が強く疑われる。
 古い検査結果と見比べる場合、次の方法でJDS値からNGSP値を求められる。
 NGSP値=1.02×JDS値+0.25

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