宇宙航空研究開発機構(JAXA)により開発されたH-IIBロケットの4号機で、本番 第3号機。
H-IIBロケットの第4号機であり、日本の大型液体燃料ロケット第57号機である。
「H-IIB・F4」とも呼ばれる。
2013(平成25)年8月4日に種子島宇宙センター大型ロケット発射場の吉信第2射点より発射方位角108.5°で打ち上げられ、成功した。
- 形式
- フェアリング
- 5.1m外径 HTV専用フェアリング (5S-H型)
ロケット打ち上げ時の天候は晴れ、北西の風3.5m/s(3m/cBeat)、気温27.9℃であった。
打ち上げ時刻は、国際宇宙ステーションの軌道により決定されており、次のように発表されていた。
- 打ち上げ予定日時: 2013(平成25)年8月4日04:48(3日@866)頃
- 打ち上げ予備期間: 2013(平成25)年8月5日〜2013(平成25)年9月30日
打ち上げ時刻は秒単位で決定されるが、これは最新の国際宇宙ステーションの軌道により決定される。
予備期間中の打ち上げ日及び時刻については、国際宇宙ステーションの運用に係る国際調整により決定する。
- 2013(平成25)年8月4日04:48:46(3日@867): リフトオフ
- X+14分59秒: HTV4 分離、打ち上げ成功
- X+0秒: 発射(リフトオフ)
- X+1分50秒: SRB-A 燃焼終了
- X+2分6秒: SRB-A第1ペア 分離
- X+2分9秒: SRB-A第2ペア 分離
- X+3分40秒: 衛星フェアリング 分離
- X+5分47秒: 第1段主エンジン 燃焼停止(MECO)
- X+5分56秒: 第1段・第2段 分離
- X+6分4秒: 第2段エンジン推力立ち上がり(SELI)
- X+14分8秒: 第2段エンジン 燃焼停止(SECO)
- X+14分59秒: 「こうのとり4号機」分離、打ち上げ成功
「こうのとり4号機」は、以下の軌道で分離された。
- 近地点高度約200km
- 遠地点高度約300km
- 軌道傾斜角51.6度の楕円軌道
衛星を分離し打ち上げに成功した後、前回までと同様、第2段機体の制御落下実験を実施する。
「こうのとり」分離後、地球を一周回してほぼ同じ場所に戻ってから、第2回燃焼を実施して大気圏内に再突入させ、南太平洋に制御落下させる。この実験は、スペースデブリ(宇宙ゴミ)削減のための技術開発であり、安全に地球大気圏内に突入させ処理することを目的としている。
関連するリンク
http://fanfun.jaxa.jp/countdown/htv4/index.html用語の所属
H-IIBロケット
F4
関連する用語
H-IIBロケット3号機
H-IIBロケット5号機
JAXA
こうのとり4号機