GTL
読み:ジーティーエル
外語:GTL: Gunning Transceiver Logic

 XeroxのBill Gunningにより発案された低電圧用の半導体ロジック。
目次

概要
 例えばTTLでは5Vの電源を用い、通常は0.8V以下の電圧を論理 "L"、2.0V以上を論理 "H" として扱う。
 CMOSもあまり変わらず、5V程度の電源を用い、電圧の半分を境に、論理 "L" と論理 "H" として扱う。
 しかし、現代の半導体技術に於いて5Vは電圧が高すぎ、かつHとLの間が広すぎ、信号の立ち上がりと立ち下がりに時間がかかり過ぎ、もって高速化が困難となった。
 そこで、基準電圧に対する振幅の遷移によって信号を伝送する。具体的には1.2V±5%などとする。

派生
 GTLそのものも使われていると思われるが、最も著名な用途は、Intelのプロセッサーである。
 IntelがXeroxからGTLのライセンスを受け、改良を加えたもので、この改良部分をIntelの特許とした。
  1. GTL+ (Pentium ProPentium II)
  2. AGTL+ (Pentium III)
  3. AGTL (Pentium III・Tualatin以降)
 この改良部分の特許をIntelが持っているために、かつてのようなバス互換のプロセッサーを開発することは不可能になってしまった。

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