音波
読み:おんぱ
外語:sound wave
空気等の粗密波、つまり空気や水の振動のこと。
概要
音波は、伝播するのに媒介が必要となる。
一方、電波などを始めとする電磁波は、媒介を必要としない。このため、宇宙で音波は伝わらないが、電磁波は伝わる。
また、電磁波が横波なのに対して、音波は縦波という違いがある。
特徴
狭義の音波
音波は、一般に空気中などを伝わる振動波を総じて言う。
これを「広義の音波」とすると、「狭義の音波」はそのうち、ヒトなどの生物が耳などの聴覚器官で捉えることができる周波数帯に限定したものを指す。
ヒトが聴くことができる音の周波数範囲(可聴域)は20Hz〜20kHzとされており、可聴域外のうち20Hz以下を超低周波音、20kHz以上を超音波という。
- 1Hz〜20Hz ‐ 超低周波音(可聴域外)
- 20Hz〜20Hz ‐ 可聴域
- 20kHz〜 ‐ 超音波
用途
動物や機械は、様々に音波(超音波含む)を利用している。
動物
- コウモリ 自らが発した超音波の反射音を捕らえることで、暗闇の中を飛行することが出来る。
- イルカ、鯨 イルカや鯨類の一部は、音波の送受信により周囲を把握する能力を持っている。
マッコウクジラは、音波を利用して会話をすることが知られている。
機械類
- ソナー 音波によって他の潜水艦や魚群などを観測する装置。
- 超音波検査(エコー検査) 内臓や胎内の胎児の検査用として医療分野でよく使われている検査法。
超音波は放射線ではなく安全と考えられているが、診療科としては「放射線科」の扱いとなっている
- 体外衝撃波結石破砕術(ESWL) 尿路結石症や胆嚢結石症などの治療に使われているもの。体内にある結石を、開腹することなく音波による衝撃波で破砕することができる。
- 超音波モーター 超音波振動を利用して駆動させる方式のモーター。
身近な例では、一眼レフカメラ用の高級なオートフォーカスレンズで採用され、高速、高精度、静音といった特徴を持っている。
再検索