自動体外式除細動器
読み:じどう-たいがいしき-じょさいどうき
外語:AED: Automated External Defibrillator
心室細動を発症した患者に対して使用することでその症状を改善できる装置。略称「AED」(エイイーディー)。
概要
不整脈の中でも特に致死的な心室細動は、突然の心停止を招く。
倒れてから救急車等で病院に搬送されても間に合わないことが多く、これまで多くの命が失われてきた。
しかし、心室細動の解消(これを除細動という)は、機械で可能であり、これが一般の人にも利用できれば、救われる命は増える。結果、自動体外式除細動器(AED)が実用化された。
特徴
電気ショック
AEDの主たる機能は、心臓に電気ショックを与えて心臓の拍動を正常に戻す。
いくら人が倒れていても、電気ショックを与えるべきかどうか、医者ではない普通の人に分かるわけがない。そのためAED使うのは不安だという声もある。
AEDは、そういった一般人が使うことを想定した装置であり、まず心電図を解析して除細動すべきかどうかを判断する機能が搭載されている。
安全性
AEDは心電図を解析してから動作する。使用する必要がある症例であれば機械が動き、逆に使用する必要がない場合は機械が動かない。従って、使用者が誤って使った場合でも、患者にダメージを与えることはなく、安全である。
もし倒れて意識がない人がいた場合、AEDを装着しても間違いはない。AEDの蓋を開ければ、全て音声で指導してくれるようになっている。操作マニュアル等を見る必要はない。
価格等
駅、飛行場、劇場やイベント会場など様々な箇所に設置されるようになっている。
元々高価なもので、AED発売当初は何百万円もするようなものだったが、近年は量産効果もあってか30万円台の製品も登場しているようである。
また最近は警備会社がレンタルする例もあり身近になっており、人が集まる場所で頻繁に見かけるようになった。
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