結核菌
読み:けっかくきん
外語:Mycobacterium tuberculosis
結核を引き起こす病原菌。
情報
分類
- ドメイン: 真正細菌 Bacteria
- 界: 真正細菌界 Bacteria
- 門: 放線菌門(アクチノバクテリア門) Actinobacteria
- 綱: 放線菌綱(アクチノバクテリア綱) Actinobacteria
- 亜綱: 放線菌亜綱(アクチノバクテリア亜綱) Actinobacteridae
- 目: 放線菌目(アクチノバクテリア目) Actinomycetales
- 亜目: コリネバクテリウム亜目 Corynebacterineae
- 科: マイコバクテリウム科 Mycobacteriaceae
- 属: マイコバクテリウム属 Mycobacterium
- 種: 結核菌 tuberculosis
真正細菌ドメインには真正細菌界しかないので、界は略されることが多い。
生態
好気性菌で、グラム陽性桿菌。
但しあまりグラム染色で染まらないため、グラム陽性とは別に分類されることの方が多い。
概要
世界中で蔓延し、かつては日本での死亡原因第一位で、国民病とも呼ばれた。
今も日本人の5人に一人は保菌者であり、20〜30代は殆どいないが、40代は10%、60代になると半数が保菌者だとされている。
特徴
ヒトの結核の代表的な菌種は、次の通り。
- ヒト型結核菌 Mycobacterium tuberculosis
- ウシ型結核菌 Mycobacterium bovis
- アフリカ菌 Mycobacterium africanum
この他にも、他の動物に結核を引き起こす菌が知られる。
菌の耐久力が強く、薬を投与してもなかなか死滅しない。また近年では抗生物質の効かない多剤耐性結核菌も登場してきており恐れられている。
再検索