精液
読み:せいえき
外語:semen
動物の雄性が射精により分泌する、生殖のための液体のこと。
概要
精液は、細胞成分である精子と、精嚢液や前立腺液からなる液体(精漿)部分からなる混合物である。
つまり、精液と精子というものは、異なるものである。
ヒトの場合、一回の射精で2cc〜5cc程度が放出される。
特徴
成分
外見
精液のほぼ全量が精漿と呼ばれる液体成分で、精嚢液が約7割、前立腺液が約3割である。ここに、細胞成分である精子が懸濁する懸濁液が、精液である。
このように精液は混合物であるため、時にこれらがよく混ざり合わないうちに出てくることがある。
このような場合は濃度が全体として均一でないため、白の前立腺液と、無色透明から淡黄色を呈する精嚢液とに分離していることがある。
場合により精液中に黄色っぽいゼリー状の塊として見られることもある。黄色く見えるのが精嚢液であるが、この症状は大変ポピュラーでありよく見られ、健康上も特に問題が無い場合が多い。
粘性
ちなみに精液がゼリー状である理由は、女性の膣内に長く留めるため、という説が有力。
尿のように普通の液体であると、膣からすぐに流れ出てしまうので、自然の選択として精液は粘り気を持つようになったと考えられる。
この粘り気は、精子そのものではなく、液体成分である精漿によるものである。
名称
英語ではsemenまたはspermという。
semenは、日本語ではザーメンと読まれることが多いが、英語ではシーマンあるいはシーメンと発音される。この語の起源はラテン語にあり、ラテン語のsemen(セーメン)の意味は「種子・苗・子孫」などである。
spermは、日本ではスペルマと発音されることが多いが、英語ではスパームである。この語の起源もラテン語にあり、ラテン語のsperma(スペルマ)の意味は「種」である。
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