第二種電気工事士
読み:だいにしゅ-でんきこうじし

 電気工事士の国家資格のうちの一つで、いわゆる理系資格である。こちらは下位の資格であり、上位に第一種電気工事士がある。略称は「電工二種」。
目次

概要
 住宅や小規模店舗など、600V以下で受電する電気設備等(一般用電気工作物)について電気工事をすることができる専門技術者であり、またその資格の名称である。
 建造物の新築あるいは増改築などにおいて、配線図に従って屋内配線、アウトレット(コンセント)の設置、アース施行などを実施することができる。
 これらの作業は不備があると感電、火災といった事故の原因となるため、有資格者でないと作業をすることができない。

特徴

試験
 第一種電気工事士と同様に筆記試験10月・技能試験12月(下期)に加えて、筆記試験6月・技能試験7月(上期)があり、年二回の受験機会がある。
 学科試験はマークシート式の四択問題が50問出題され、うち電気等の知識に関する一般問題30問と、配線図問題20問となっている。100点満点中60点以上で合格である。なお、計算について、電卓や計算尺などは使用不可となっている。
 技能試験は、電動工具を用いない範囲で、定められた時間内に指定された配線図の問題を完成させることで技能を評価する。第二種は13問(第一種は10問)の候補問題が事前に公表される。技能試験の受験に際しては、必要な工具は自前で用意し、持ち込む必要がある。Amazonなどでも、工具大手であるホーザン(HOZAN)の技能試験工具セットが市販されている。

資格取得
 第二種電気工事士の免状は、試験に合格するだけで申請によって取得できる。
 試験に合格し、免状を取得することによって、一般用電気工作物の工事が可能となる。
 第一種電気工事士とは違い、資格の更新は必要なく、生涯資格となる。一度交付された免状は一生有効だが、証明写真が古いため更新したい、結婚で名前が変わったので更新したい、汚損したり紛失した、といった場合は有償で再発行が可能である。

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