積差演算
読み:せきさえんざん

 を求める演算。つまり、二つの値の積を累算中の値から減算する演算。
目次

概要
 DSPの得意とする処理であり、かつ信号処理では重要な処理となる。
 積差演算は、式で書くと、次のようになる。
 a ← b - (c × d)
 このままだと4項演算だが、aとbを同じにして3項演算とし、累算に特化した実装もある。
 a ← a - (b × c)

特徴

ARMの場合
 ARMv6T2から、従来からの積和演算に加えて積差演算が追加された。
 MLS{cond} Rd, Rn, Rm, Ra ; Rd = Ra - (Rn * Rm)
 32ビットで演算し、結果を32ビットで返す命令である。
 MLS命令はARMv6T2以降の32ビットThumb命令で対応
 15141312111009080706050403020100
1コード目111110110000Rn
2コード目RaRd0001Rm

再検索