原始反射
読み:げんしはんしゃ
赤ん坊に生まれつき備わっている未熟な反射機能の総称。
概要
外界からの刺激を受けた時、まず運動神経に伝わり、無意識に起こされる動作である。
脳や神経系が未成熟な赤ん坊が、外界に適応し生きてゆくために、このような反射があると考えられている。
顕著な反射は数種だが、全ての反射を数えると数十種類にもなるとされる。これらは中枢神経系の成長とともに消え、概ね生後4〜6ヶ月程度まで見られる。
特徴
代表的なものに、次のような反射がある。
- 把握反射
- モロー反射
- 驚いた時、落下しそうになった時などに、両腕を広げて上げたあと、抱え込むような動作をする
- 歩行反射(自動歩行)
- 腋下をもって床に立させ、軽く体を前傾させると、歩くような素振りをする
- 吸綴反射
- 緊張性顎反射
- 仰向けに寝かせ、顔をゆっくりと回すと、向けた方の手足が伸び、反対側の手足を曲げる
- 共鳴反射
その他にも、名前のついている反射に次のようなものがある。
- 交叉伸展反射
- パプキン反射
- 恥骨上反射
- ルーティング反射
- 踵骨反射
- 主根反射
- ガラント反射
- 聴覚顔面反射
- 視覚顔面反射
- 緊張性頸反射
- パラシュート反射
- 傾平衡反射
- 瞬目反射
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