交流送電
読み:こうりゅうそうでん

 電力交流で送電すること。
目次

概要
 現在の主流であるが、その由来は1880年代に勃発した直流派のエジソン陣営と交流派のテスラ陣営との「電流戦争」でテスラ陣営が勝利したことによる。
 当時は技術的な問題があり直流送電が難しかった。このため、当時の技術でも容易だった交流送電が普及したのである。

特徴
 交流送電の利点は、発電機が交流であるため変換する必要がないことと、トランスで自在に電圧が変えられることである。ただし、以前は電圧変換が直流の弱点だったが、近年ではパワーエレクトロニクスの進歩に伴い電圧変換は直流での弱点ではなくなってきている。
 交流送電にも欠点があり、送電距離は数百km程度が限度であること、海中などを高電圧送電できないこと、電力系統の消費量に合わせて発電量を調整しないと周波数を一定に保てないこと、などの問題が存在する。そこで近年では、直流送電が見直されつつある。

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