ルナ16号
読み:ルナじゅうろくごう
外語:Luna 16

 旧ソビエト連邦の探査機。1970(昭和45)年9月12日22:25:53(JST)(@601)に打ち上げられた。
 無人で月面に着陸し、月の土を地球に持ち帰ることに成功した。
 着陸した探査機は月面に降り立つための下降ステージと、再び地球に帰還するための上昇ステージの二段で構成されている。降下ステージは上昇ステージの発射台としての機能も兼ねている。上昇ステージには地球への再突入カプセルが格納されており、その中に密封ソイル試料コンテナーが入っている。降下ステージにはカメラ、放射・温度モニター、通信システム、月土壌を取得するためのドリル付きアームが搭載されていた。
 月周回軌道には9月17日に投入され、重力場の観測を行なった。9月20日、月面での日没の60時間(2,500Beat)後に豊かの海に軟着陸した。初の夜間着陸だった。
 着陸から26時間25分(1,100Beat)後、上昇ステージは101gの月土壌を載せて離陸、下降ステージはそのまま温度などのデータを測定し続けた。再突入カプセルは9月24日、カザフスタン領内に着地した。

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