ラジアン
読み:ラジアン
外語:rad: radian
国際単位系における角度(平面角)の単位。ラジアンで角度を表記する方法を弧度法という。弧度。記号θ、単位記号は「rad」。
概要
半径と同じ長さの円弧が円の中心に対して張る角度(180/π)が1ラジアンと定義される。
つまりθrで弧の長さが求められ、1ラジアンは約57.2957795°(約57°17′44.8″)である。
特徴
比
弧度法は「比」であるため、通常は単位のラジアンを省略し、単位としてラジアンとは書かないのが通例である。
敢えて書く場合も、θ[rad]のようにカッコ書きにしたりする事が多い。
π
実際には単にラジアンとして使う事はまず無く、πラジアンという形で使われることが多い。
つまり、πラジアンが180°、2πラジアンが360°である。
また、90°ならπ/2(=1/2π)であるからπ/2ラジアン、45°ならπ/4であるからπ/4ラジアン…のようになる。
つまり1°=π/180ラジアンであり、n°とラジアンの関係は「n°=nπ/180[ラジアン]」である。
度数法との換算
度数法をラジアン角に変換するためには、次のいずれかの式を使う。
- rad = θ×π/180
- rad = θ×τ/360
例えば90°であれば、θに90を代入し、次のようになる。
- rad = 90×π/180 = π/2
- rad = 90×τ/360 = τ/4
これが60°の場合も同様に、θに60を代入し、次のようになる。
- rad = 60×π/180 = π/3
- rad = 60×τ/360 = τ/6
いずれも単位[rad]は省略可能である。
円周率にπを使う場合一周が2π=360なのでπ=180となり上式となるが、円周率にτを使う場合は一周がτ=360なので、度数法の一周と一致するため計算も分かり易い。
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