ユリウス通日
読み:ユリウスつうじつ
外語:JD: Julian Date
暦
の一つ。「ユリウス日」または「ユリウス積日」とも呼ばれる。
目次
概要
特徴
名前の由来
紀元前4713年の由来
起点が正午の由来
修正ユリウス通日
概要
ユリウス暦で閏年の計算を含め機械的に換算した紀元前4713年1月1日の正午(世界時)を元期(0日目)とし、その日の正午(国際標準時)を0として数えた通算日数となる。
時刻を表現するときには小数点表記することがある。
特徴
名前の由来
この名はヨセフ・ユストゥス・スカリゲル(Joseph Justus Scaliger)が、偉大なる父ユリウス・カエサル・スカリゲル(Julius Caesar Scaliger)を記念して命名した。
すなわちユリウスといっても
ユリウス暦
のユリウスとはユリウス違いであり、特に関係はない。
紀元前4713年の由来
なぜ紀元前4713年なのかというと、この年は、28年周期の太陽章、19年周期の太陰章(メトン周期)という天文上の周期と、ローマ帝国における15年周期のローマン・インディクション(これは西暦313年を第1年とする)の三つが丁度重なる年となるからである。
例えば、2000年1月1日の正午(世界時)のユリウス通日は2451545日になる。
起点が正午の由来
なぜ紀元前4713年1月1日の「正午」なのかというと、天文学においてはその方が都合が良いからである。
なぜなら、天体観測をするのは夜である。観測中に日付が変わってしまっては不便なので、昼を起点にした。
こういった昼を日付変更線とする時刻を天文時といい、歴史は長いが、混乱を招くため現在では廃止されており試用されていない。それでもユリウス通日は変更されず使われている。
修正ユリウス通日
ユリウス通日(JD)は桁数が大きいため扱いづらい。
そこで、
修正ユリウス通日
(MJD)も使われている。修正ユリウス通日=ユリウス通日-2400000.5で、昼が基準になっていたものを深夜零時基準に修正している。
再検索