メッセンジャー
読み:メッセンジャー
外語:Messenger
アメリカの
水星
探査機の一つ。
目次
概要
情報
基本情報
沿革
特徴
搭載機器
名前の由来
概要
地球や金星スイングバイにより加速して約79億kmを飛行し、2011(平成23)年3月18日に水星の周回軌道に乗った。探査は約1年間を予定していたが、更に1年間の延期が決定した。
水星は地球からの観測が困難であるが、しかし直接観測した探査機は1974(昭和49)年〜1975(昭和50)年の
マリナー10号
だけだった。メッセンジャーは約30年ぶりに水星を観測する探査機である。
情報
基本情報
所有国:
アメリカ合衆国
打ち上げ: 2004(平成16)年8月3日15:15:56
(JST)
(@302)
ロケット: デルタII(Delta 7925H)ロケット
発射台: ケープカナベラル空軍基地
質量: ‐
搭乗員: なし(無人)
国際標識番号: 2004-030A
沿革
2004(平成16)年8月3日15:15:56
(JST)
(@302): 打ち上げ
2005(平成17)年8月2日: 地球フライバイ (高度2347km)
2005(平成17)年12月12日20:30
(JST)
(@520): 姿勢制御ロケット点火(524秒間)
2006(平成18)年10月24日: 金星フライバイ第1回 (高度2990km)
2007(平成19)年6月6日: 金星フライバイ第2回 (高度300km)
2008(平成20)年1月15日04:04
(JST)
(
14日
@836): 水星フライバイ第1回 (高度200km)
2008(平成20)年10月6日: 水星フライバイ第2回 (高度200km)
2009(平成21)年9月30日: 水星フライバイ第3回 (高度230km)
2011(平成23)年3月18日10:00
(JST)
(@083)頃: 水星軌道投入
2014(平成26)年4月22日: 水星3000周達成
今後の予定は次のとおり(日付は全てUTC)。
2015(平成27)年3月: 探査終了予定
特徴
搭載機器
表面成分や磁気圏の活動などを記録する7種類の観測機器が搭載されている。
本体底デッキに外面的に設置されるのは、次の5つの観測機器である。
水星デュアル画像システム(MDIS)
γ線・中性子分光計(GRNS)
X線分光計(XRS)
水星レーザー高度計(MLA)
大気表面構成分光計(MASCS)
他に、次の2つの機器が搭載される。
高エネルギー粒子とプラズマ分光計(EPPS)
磁力計(MAG)
また水星の赤道付近は太陽の高熱のため約450℃にも達するため、高熱から機器を守るために耐熱セラミック繊維製の防護板も備えている。
名前の由来
わかりにくいが、メッセンジャー(Messenger)とは水星そのもののことである。
水星は、元々
天球
中での運動が速いなどの理由から、俊敏なる神ヘルメス(ギリシャ神話)、メルクリウス/マーキュリー(
ローマ神話
)を指すものとされた。
そして、この神は天界における使者(Messenger)という位置づけであるため、Messengerという語自体が、水星を指すのである。
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