ナイロン
読み:ナイロン
外語:nylon
脂肪族が
アミド結合
により直鎖状に連なった構造を持つ
ポリアミド
。
高分子化合物
であり、熱可塑性の
プラスチック
の一つである。
合成繊維
としても使われている。
目次
物質の特徴
起源
ナイロンの定義
特徴
種類
ナイロンn
ナイロンn,m
主な用途
物質の特徴
アミド結合の繰り返しによって鎖を形成する
分子
で、大きく次の二種類に分けられる。
ナイロンn (または、nナイロン)
ナイロンn,m (または、n,m-ナイロン)
原料の組み合わせ方によって様々なポリアミドを作ることができ、これらの共重合体もある。
起源
1935(昭和10)年に米国DuPont(デュポン)社のカロザースが発明したナイロン6,6が始まりである。
従って、元々はデュポン社の商品名であったが、現在はこのようなポリアミド系繊維の総称としてナイロンという語が普及している。
ナイロンの定義
DuPont社の定義では「任意の長鎖状の合成ポリアミドで、主鎖がアミド基の繰り返しであり、かつその構造単位が軸方向に配列するような繊維に成型可能なもの」をナイロンとしている。
特徴
吸水性が高い
軽く、シワになりにくく、汚れが落ちやすい
種類
現在多く作られ使われているのは、ナイロン6とナイロン6,6である。また高温に耐えるナイロン46なども開発されている。
名称は基本的にモノマーにおける炭素数で表現される。以下に一例を示す。
ナイロンn
ナイロン6 (25038-54-4)
ナイロン11 (25035-04-5)
ナイロン12 (24937-16-4、25038-74-8)
ナイロン46 (50327-77-0)
ナイロンn,m
ナイロン6,6 (32131-17-2)
ナイロン6,10 (9008-66-6)
ナイロン6,12 (26098-55-5)
主な用途
ナイロン繊維やナイロン樹脂などとして広く使われている。
衣類
寝具
毛布
生活雑貨
蚊帳
布団圧縮袋
工産業用品、資材
ナイロンロープ
漁網
ギヤ、カム、軸受け
包装材
楽器の弦
テニスラケットのガット(弦)
再検索