トンスル
読み:トンスル
外語:<TTONG><SUL>
人、犬、鶏などの糞に漬け込んで作る、朝鮮の薬用酒。糞酒、ウンコ酒、ババ酒、便酒。朝鮮の伝統酒であるとされる。
概要
<TTONG>(ttong、トン)とは「糞」、<SUL>(sul、スル)とは「酒」を表わし、読んで字の通りの酒である。
糞や尿などは古くから漢方薬として使われてきており、トンスルもその流れを汲んだ酒と考えられている。主に、解熱作用、解毒作用があるとされる。
発音の似た語に筒酒(<THONG><SUL>、thong sul、トンスル)があるが、別物である。
特徴
製法
竹筒にマッコリなどの酒を入れ、人糞の便壺に漬け込んで作るとされる。
慶南日報によると、三〜四ヶ月程度熟成させて作ったものは、味も香りも良いとする。
完成までに時間を要するのが短所であるとしており、最初から生便をマッコリに混ぜて熟成させれば三日で出来るが、急造したトンスルは臭いが非常に悪く、とても飲みにくいとされる。
報道
南鮮 ヘラルド経済によると、トンスルは実在しており、朝鮮では古くより、打撲傷で鬱血が生じた際マッコリを汲み取り式便所に漬けたものを飲めば治ると伝えられているとされる。
人糞のものの他に、犬便や鶏便の酒も作られていたと報じられた。
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