チヂミ
読み:チヂミ
外語:<CEON>
朝鮮料理の一つで、朝鮮風のお好み焼き。
概要
粉(小麦粉、米粉)を水と卵で溶いた生地に、葱、韮、人参などの具を入れて混ぜ、油で薄く焼く。基本的な製法はお好み焼きと変わらない。
醤油、酢、胡麻油などがベースとなるタレにつけて食べる。
特徴
名前
チヂミという表現は日本語である。朝鮮語では一般に<PU><CHIM><KAE>(プッチンゲ/プッチムゲ)、または<CEON>(煎=チョン/ヂョン)という。
チヂミは慶尚道の方言である<CI><CIM>(チヂム)に由来する。これは、在日朝鮮人に慶尚道地域出身者が多かったためで、この慶尚道方言が日本で訛ってチヂミになったのである。対応する朝鮮語がないので、ローマ字的な対応で'<CHI><CI><MI>'と表記されることもある。
由来
チヂミやそれに類する食品の朝鮮での正確な由来は定かではないが、恐らく日本統治時代に半島に渡ったお好み焼き文化と見込まれる。小麦粉を朝鮮に広めたのが、そもそも日本とされている。
チヂミは日本のお好み焼きとは違い、使用するタレが「醤油ベース」なのが特徴で、酢醤油にごま油という、日本の焼き餃子風となっているが、この醤油もまた日本から伝来したものである。状況証拠だけは多数残っている。
朝鮮では、煎油花という天ぷらが起源であり、宮廷で食べられていたほか高麗の文献にもあり歴史が古いとされているが、定かではない。煎油花から煎という現在の名が生じたとされるが、天ぷらとお好み焼きは異なる食品である。またこの当時の朝鮮に、天ぷらの衣にするような粉があったのか定かではない。
歴史
日本のお好み焼きは安土桃山時代、概ね400から450年前程度には既に原形があったとされる。
日本には天ぷらは、17世紀頃にポルトガルなどから伝来したと言われている。
こういった食材が朝鮮に伝えられ、朝鮮風にアレンジされたものが今に残っているのだろう。
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