スマートメーター (電力量計)
読み:すまーとめーたー

 消費電力を定期的に計測し、電力使用量データを自動的に送配電事業者に送信する機能を持った電力量計
目次

概要
 2016(平成28)年4月の電力自由化以降、普及が進んでいる電力量計である。2024(令和6)年度の100%普及を目指して切り替えが進んでいる。
 一般家庭の場合は電柱から引き込まれた電線が最初に接続される装置で、ここを通った電線は家の中に引き込まれ分電盤へと繋がっていく。
 スマートメーターは従来型の電力量計と比して、次のような特徴がある。

特徴

通信機能
 スマートメーターは電気使用量データを通信機能を用いて送配電事業者に送信する。
 送配電事業者は、その情報を小売電気事業者に通知する。
 自動検針およびデータ通信が可能となるため、訪問作業が不要となる。

計測間隔
 従来型の電力量計の場合、毎月検針員が訪問してメーターの数字を確認して電気使用量を計測していた。
 スマートメーターは30分ごとに電気使用量を計測するため、電力消費量の多い時間帯、少ない時間帯、多い日、少ない日、といったことを把握可能になる。

アンペアブレーカー機能
 スマートメーターの特徴の一つとして、ブレーカー機能を持つ点が挙げられる。
 北海道電力、東京電力、中部電力、北陸電力、九州電力はアンペア容量で契約し、従来型の分電盤の場合は分電盤の一番左側はアンペアブレーカーが付けられていたが、この機能はスマートメーター内のブレーカーを使うようになった。従来は立ち会いの下でアンペアブレーカーの交換が必要だったが、これが遠隔操作で変更可能になったため、原則として立ち会いは不要となった。
 このため、電力会社によってはスマートメーターに切り替えた際にアンペアブレーカーは撤去される。
 関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力はアンペアでの契約は原則として不要なため、アンペアブレーカーは従来から存在せず、契約アンペア数の変更自体が存在しない。

停電時の復旧が早い
 従来型のブレーカーであれば、過電流などで停電したら。アンペアブレーカーまで行って手動で元に戻す必要があった。
 これに対し、スマートメーターの場合、ブレーカーが落ちた場合でも、約10秒で自動復旧するため、手動で戻す手間がなくなった。

表示がデジタル式
 従来型の電力量計は表示部が回転式アナログメーターであり、それを読み取る方式だった。
 スマートメーターは液晶表示などになり、数字で表示される。
 なお、通信機能を持たないデジタル式メーターも存在するが、通信機能を持たないものはスマートメーターではない。

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