アポロ8号
読み:アポロはちごう
外語:Apollo 8

 アメリカの探査機の有人宇宙船。ミッション名AS-503。
目次

探査機の情報

特徴

目的
 この宇宙船は、地球の重力を脱出し月軌道に乗せた、アポロ計画初の有人宇宙船だった。
 通信追跡、生命維持、cis-lunarのスペース、月軌道および月の周回任務において乗組員(クルー)成績の評価が行なわれた。
 乗組員は、将来のアポロ着陸に必要な他の科学の情報だけでなく、月両面の表面写真を撮影した。表側だけでなく、月の裏側も含めた数百枚の写真撮影を成功させた。全てのシステムは正常に稼働し、試験任務は成功した。

構造
 アポロ8号宇宙船は、ハッチが交換された以外はアポロ7号と類似したコマンドモジュールから成った。
 また、アポロ8号では使われなかったが、打ち上げ重量耐久試験目的のために月着陸船(9027kg)がロケットに設置されていた。

経緯
 地球から飛び立ったアポロ8号は、クリスマス・イヴの日に人類で初めて月をまわる軌道に乗った。
 月面から約271km上空で、3周目からは月面上空約96kmの軌道まで降り全部で10周の月周回飛行を成功させた。
 クリスマスに月軌道上からテレビ中継を実施し、乗組員は聖書の「創世記」を読み上げた。
 月軌道上での「地球の出」を撮影し、世界中の人々に一つの地球を意識させる切っ掛けを作った。

帰還
 アポロ8号は147時間0分42秒の任務経過後、1968(昭和43)年12月28日00:51:42(JST)(27日@702)に、太平洋に着水した。着水地点は西経165°1.2′、北緯8°7.5′、ハワイから南南西1000マイル(1600.0km)で、待機していた救助船USSヨークタウンより5kmの地点だった。
 現在、このアポロ8号宇宙船司令室はイリノイ州シカゴ市のシカゴ科学工業博物館で展示されている。

再検索