アポロ15号
読み:アポロじゅうごごう
外語:Apollo 15

 アメリカの探査機。人類を月に到達させた四回目の宇宙船である。ミッション名AS-510。
目次

探査機の情報

特徴

月面到達
 アポロ15号は、人類が月面を歩き、地球に帰還するという任務を遂行した4回目の宇宙船だった。
 1971(昭和46)年7月30日に二人の宇宙飛行士、船長と月着陸船パイロットが、月着陸船ファルコン号で雨の海を囲むアペニン山脈の麓、ハドリー渓谷(別名ハドレー谷)の大地(北緯26.08°、東経3.66°)に軟着陸、月面に達した。
 コマンドサービスモジュール(CSM)と司令船パイロットは月の軌道に留まった。

月面探査
 月面に66時間55分滞在し、二泊の任務となった。
 三度の船外活動で合計28kmを移動し、無人観測ステーションALSEPの設置を行ない、写真撮影や77kgの岩石を収拾した。
 また今回のミッションで初めて月面移動車が使われ、山岳地帯の探査で活躍した。月着陸船は8月2日に月を離れた。

目標
 ハドリー渓谷に降りたったのは、この谷の成因を調べることが目的の一つだったためである。
 また岩石調査の目標の一つに斜長石の発見があり、そして船長たちはそれを発見することができた。
 これは月が誕生した頃に地殻を形成していた鉱物で、月の成り立ちを知る上で重要な発見であった。後にこの岩は「genesis rock」と名付けられ、またこの発見を元にして、月の誕生理由の新説、ジャイアント・インパクト説が提唱されたのである。

帰還
 アポロ15号は、295時間11分53秒の任務経過後の1971(昭和46)年8月8日05:45:53(JST)(7日@906)に、太平洋に着水した。
 着水地点は南緯26°7′、西経158°8′、ハワイホノルルの330マイル(528.0km)北で、待機していた救助船USSオキナワから6.1マイル(9.8km)の距離だった。

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