こと座RR型変光星
読み:ことざ-あーるあーるがたへんこうせい
スペクトル型A〜F、変光範囲は可視光領域で0.2〜2等級で、放射状に脈動する脈動変光星。記号は「RR」。
概要
ケフェイド変光星(CEP)と同様に絶対等級と変光周期に比例関係があり、古くは短周期ケフェイドなどとも呼ばれていた。この呼び方は現在では廃れている。
この特徴を用いて、ケフェイド変光星と共に天体までの距離の計測に用いられている。
特徴
変光星総合カタログ(General Catalogue of Variable Stars; GCVS)では、こと座RR型変光星を3種類に細分類している。
RR(B)
二つの脈動モードが同時に観測される。基本となるモードをP0とし、それよりも高周波であるものをP1とする。P1/P0は約0.745である。
代表となる星(プロトタイプ)は、しし座AQ星とされる。
RRAB
非対称の光度曲線(急な上昇分岐)をもつ。変光周期は0.3〜1.2日で、変光範囲は可視光領域で0.5から2等級である。
代表となる星(プロトタイプ)の記載がなく実例は不明。
RRC
ほぼ対称で、時に正弦波状の光度曲線をもつ。変光周期は0.2〜0.5日で、変光範囲は可視光領域で0.8等級を超えることがない。
代表となる星(プロトタイプ)は、おおぐま座SX星とされる。
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