B型
読み:ビーがた
外語:blood type B

 ABO式血液型における表現型の一つ。
目次

概要
 両親からの血液型遺伝子がBB・BOの場合、表現型は一般にB型となる。
 日本人では少数派で、人口比でおよそ20%がB型であるとされる。

特徴

糖鎖構造
 赤血球抗原としてB抗原(α-ガラクトース)をもち、血清抗体として抗A抗体を持つ。
 
 B型の本型の赤血球は通常、1細胞あたり約80万のB抗原を持つ。血球から伸びる約160万本の糖鎖の約半分強にB抗原が付いている。残りはH抗原(O抗原)である。
 つまり、標準的なB型は、半分がB型、半分O型ということになる。A型と違い抗原の数の割合が少ない点が特徴ともいえる。

遺伝子構造
 B遺伝子またはO遺伝子は9番染色体の長腕(9q34)位置にあり、二対ある遺伝子のうちの一方または両方がB遺伝子となっている。BBをホモ、BOをヘテロという。
 
 

血液型検査
 +が凝集、-が凝集なしとすると、次のようになる。

亜種
 対するA型には10種類程度のバリエーションが知られているため、B型にもB型とO型の中間型バリエーションが同程度あると考えられるが、あまり研究は進んでいないようだ。
B型(B1型?)
通常のB型
B3
弱いB型
Bx型
さらに弱いB型
Bm型
非常に弱いB型
Bel型
極めて弱いB型

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