A型
読み:エイがた
外語:blood type A

 ABO式血液型における表現型の一つ。
目次

概要
 両親からの血液型遺伝子がAA・AOの場合、表現型は一般にA型となる。
 日本人はこの型が多く、人口比でおよそ40%がA型であるとされる。

特徴

糖鎖構造
 赤血球抗原としてA抗原(α-N-アセチルガラクトサミン(GalNA))をもち、血清抗体として抗B抗体を持つ。
 

遺伝子構造
 A遺伝子またはO遺伝子は9番染色体の長腕(9q34)位置にあり、二対ある遺伝子のうちの一方または両方がA遺伝子となっている。AAをホモ、AOをヘテロという。
 
 

血液型検査
 +が凝集、-が凝集なしとすると、次のようになる。

亜種
 単純にA型と言っても、そのA型には10種類程度のバリエーション(亜型)が知られている。
 具体的には、赤血球上にA型抗原はあっても、その量が少なかったり(弱いA型)、あるいは通常とは形状が異なっていたり(変異)するものを総じて亜型という。
 A1型以外はA型とO型の中間型であり、例えば日本人では0.2%程度、白人で20%程度がA2型であるといわれる。
A1通常のA型
Aint型A1型とA2型の中間型
A2弱いA型
A3さらに弱いA型
Ax型非常に弱いA型
Am型極めて弱いA型
Aend型極めて弱いA型。抗A抗体などに対し弱陽性ないし陰性
Ael型極めて弱いA型。抗A1抗体を持たない
Aweak型詳細不明。非常に弱いA型とされる。
 A型の中ではA1型が最もA型らしいもので、日本人は大半がA1型である。

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