ECL
読み:イースィーエル
外語:ECL: Emitter Coupled Logic
論理回路の基本形式の一つ。
概要
同じくバイポーラトランジスタを使用するTTLと違うのは、高速化を最優先とするため、スイッチング・トランジスタを飽和点までスイングしないことである。
この為、High-Lowのレベル差は800mV程度しかなく、また負電源で使用するのが一般的なのでCMOSやTTLと混用するのは非常に面倒である。
特徴
当時の論理回路では最も高速だったが、消費電力が極めて高く、従って集積度も上がらない。このため、プリスケーラのような特定用途を除けば、殆どメインフレーム、スパコンの専用素子に近かった。
言うなれば、消費電力を上げるだけ高速に働くので、巨大な放熱機構を抱かせて電熱器の如く働かせるのを、ECLで設計をする人々は常識と考えていた。
市販品にはMotorolaのMECL10000シリーズなどがある。基本回路の論理はNOR/OR(作動出力で両者同時に出すことができる)である。
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