2型糖尿病
読み:にがた-とうにょうびょう
糖尿病の一つで、遺伝や環境、生活習慣などによって発症すると考えられている病気。
疾病
全糖尿病患者の90%以上を占めるとされる。
病因
原因は人により様々だが、大きくは次の二種類とされる。
- インシュリンの分泌量が減る。
- インシュリン抵抗性が高まり、インシュリンの効果が低下する。
食事や生活習慣が特に影響すると考えられているが、遺伝子の異常でも発生するらしい。
病態
血糖の制御ができなくなる。
特徴
遺伝子
患者は遺伝子に何らかの問題があるのではないかと考えられており、研究が進められている。
これまで2型糖尿病に関連する遺伝子は20個以上が発見されているが、糖尿病の発生リスクは高いものでも1.4倍程度に過ぎず、原因遺伝子とは言えないものばかりだった。
そんな中で見つかったのが、4番染色体の異常である。
4番染色体
東北大大学院医学系研究科の片桐秀樹教授(代謝学)の研究グループが2011(平成23)年6月23日に発表したところによると、2型糖尿病の患者で高頻度で見られるゲノム構造の異常が発見されたとする。
35歳未満で2型糖尿病を発症した日本人100人と、60歳以上で糖尿病に罹患したことがなく家族にも患者がいない100人のゲノムを比較。結果、4番染色体の一部領域で、遺伝子コピー数が減少する異常が、患者は13人から見つかったが、患者でない人からは1人しか見つからなかった、とした。
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