1Mバイトの壁
読み:いちめがバイトのかべ
外語:1MB wall
x86シリーズのプロセッサーの16ビット環境にある壁。
概要
1Miバイトを超えるメモリー範囲について、直接アクセスできない、という制限のこと。
正確にはメガではなくメビ、つまり「1Miバイトの壁」と呼ぶべきだが、当時はまだMi(メビ)という単位がなく、このように「1Mバイトの壁」と呼ばれていた。
特徴
技術的内容
x86シリーズプロセッサーの16ビット環境では、16ビットのセグメントと16ビットのオフセットにより20ビットのアドレスを表わす。
このため、220バイト、つまり1Miバイトが物理的に利用可能な最大アドレッシング範囲となる。
これを越える容量のメモリーを用いたい場合でも、直接CPUのアドレスとして指すことができないので、バンク切り替えなどの方法を用いるしか術がない。これが1Mバイトの壁である。
壁の突破
この壁を突破するのは、80286の24ビットのプロテクトモードからで、この環境で224バイト、つまり16Miバイトまでに対応した。
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