集合
読み:しゅうごう
外語:set

 限定した範囲の中にある有限または無限のものを、一つの全体として扱うもの。
 現代数学は、集合と写像によって表わされるとも言われる基本的概念であり、数学の基礎、あるいは「数学の世界」とも呼ばれる。
目次

集合

集合の概念
 集合とはものの集まりであり、そのものを元(げん)、集合の元、ないし要素という。元はどのようなものであっても構わない。
 但し、集合は何でも良いわけではなく、ある種の意味を持っていなければならない。

空集合
 一つも元を持たない集合は空集合といい、{} やと表わす。
 ちなみに、空集合記号〓は、ギリシャ文字のφ(ファイ)ではない。

集合が等しい
 集合AとBがあり、共に同じ元を含み、また異なる元を含まないとき、二つの集合は等しいという。この時、A=Bと表現する。

属する・含む

属する
 ある集合aが、集合Aの元である場合、「aはAに属する」と表現され、aAと書かれる。また逆に、「Aはaを元として含む」と表現することも可能で、aAと書かれる。

含む
 ある集合AとBがあるとし、この集合Aに属する元が、集合Bに全て属する場合、「集合Aは集合Bの部分集合である」といいABと書かれる。または、「集合Aは集合Bに含まれる」といいABと書かれる。

和・共通

和集合・合併集合・結び
 二つの集合AとBを合わせた集合を、和集合、合併集合、または結びといい、ABと表現する。
 このAとBは元の一部または全部が重複していてもよく、一つも重複していなくてもよい。

共通集合・交わり
 二つの集合AとBの中で、両方に共通して含まれる元を集めて作る要素のことを、共通集合・交わりという。これをABと表現する。
 上の和集合を作るのが集合の和演算であるなら、これは集合の積演算である。
 このAとBは元の一部または全部が重複していてもよく、一つも重複していなくてもよいが、一つも重複していない場合、結果として作られる共通集合は、元が一つも含まれない「空集合」である。

再検索