酸素飽和度
読み:さんそほうわど
外語:oxygen saturation
血液中に酸素がどれだけあるか、という指標の一つ。酸素に結合できる全てのヘモグロビンに対し、実際に酸素が結合しているヘモグロビンの量を比で表わしたもの。
概要
酸素と結合していないヘモグロビン濃度をHbとし、酸素と結合しているヘモグロビン濃度をHbO2とした場合、酸素飽和度(SaO2)は次の式で導かれる。
SaO2 = 100 × (HbO2) / (Hb + HbO2)
上の式から、この結果は0%〜100%の間に必ず収まり、マイナスになったり100%を超えたりすることは決してない。
こうして得られる値が酸素飽和度(oxygen saturation)であるが、日本の医学界においては慣用的に酸素(oxygen)を略して単に「サチュレーション」(saturation)ともいう。
特徴
計測方法
計測方法はいくつかあるが、通常はパルスオキシメーターで計測する
- 動脈血酸素飽和度(SaO2) ‐ 動脈血における酸素飽和度、通常はこれを測る
- 経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2) ‐ パルスオキシメーターで測る方法。一般的な方法
- 血液ガス分析による動脈血の直接測定 ‐ 採血して、血液を直接測定する方法
- 混合静脈血酸素飽和度(SvO2)
正常値
安静時でSpO2が95%以上が正常だが、余程のことがない限りは、通常は97%以上を示す。
90%以上95%未満では要注意となり、90%未満では酸素吸入などの対策が必要となる。
呼吸器疾患、多くは閉塞性肺疾患(気管支喘息、COPD)や間質性肺炎といったもので数値は低下する。
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