連結リスト |
辞書:科学用語の基礎知識 算数・数学編 (NMATH) |
読み:れんけつリスト |
外語:linked list |
品詞:名詞 |
データ構造の一つ。各要素にデータと次のリストを指し示すためのポインターが格納されており、ポインターの情報を元にデータの関連が表現されるもの。
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概要 |
単にリストと呼ばれることが多い。
目的のデータを探す時には基本的には線型探索しか使えず、データがソートされていたとしても常にO(n)の時間を要するという欠点があるが、データの削除、追加はポインターの変更だけで済むため手間がかからず高速である。
このためリスト操作は頻繁に使われており、Linuxでは車輪の再発明を防ぐ目的で、ユーティリティ関数としてリスト操作機能を提供している。
実装 |
主な実装 |
struct list_head |
実装方法はいくつかあるが、Linuxの実装では、list_headという構造体を用意している。Cで簡単に使うことができる。
struct list_headの中身は、struct list_head自身に対するprev/nextの2つのポインターで、線型探索に必要な最低限の要素である。リストごとにstruct list_head構造体を一つstaticで用意し、さらに、各構造体の要素にstruct list_headを一つ含めておけば、機能が利用できる。
関数群では、リストに加えたり、リストから削除したりといった基本的な処理が用意されている。用例は次の通り。
static LIST_HEAD (example_head); static void example_in (example_t *t) { list_add_tail (&t->list, &example_head); }
順次探索する処理に利便が良いように、list_for_eachなどのマクロが用意されている。
struct list_head *p; example_t *t; list_for_each (p, &example_head) { t = list_entry (p, example_t, list); ... }
リンク |
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