脳死肝移植
読み:のうし-かん-いしょく
臓器移植のうち脳死移植の一つで、肝臓を移植するもの。
概要
脳死者の肝臓を摘出し、先天性胆道閉鎖症などの重篤な肝臓病の人に移植すること。
提供者(ドナー)の条件としては、血液型と肝臓の大きさが受給者(レシピエント)と合致することが最低限必要である。
特徴
法整備
日本では長く実現できないでいたが、臓器の移植に関する法律(臓器移植法)が1997(平成9)年に成立したことで、ようやく脳死臓器移植が可能となった。
この法律による初の脳死認定は、1999(平成11)年2月22日に高知日赤病院に蜘蛛膜下出血で搬入された患者で、1999(平成11)年2月28日に脳死判定と臓器摘出が行なわれた。
実際に脳死患者の臓器を受給するためには、日本臓器移植ネットワークに登録し、臓器の提供があるのを待つことになる。
法整備まで
日本での脳死移植は多くの人の努力によりようやく実現したものであり、様々な媒体による啓蒙の末の実現であった。
医療関係のまんが作品なども古くから多数あるが、臓器移植法以前の脳死肝移植を題材とした作品としては、講談社刊、八樹裕著のまんが「熊野先生」などがある。
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