種族II |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学編 (UAST) |
読み:しゅぞくに |
外語:Population II stars |
品詞:名詞 |
大きく二つある星の種族の一つ。「第二世代の恒星」ともいう。
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概要 |
ビッグバンの後に作られた恒星の中でも長寿命で、今でも観測できるもの。このため金属(天文学用語で、元素番号3ヘリウムよりも重い元素のこと)を僅かしか含まない。
銀河系の中でも、銀河ハローにある球状星団内や、銀河バルジなどに、古い、年老いた星として種族IIの恒星が存在する。
特徴 |
現在のビッグバン理論では、水素とヘリウムは宇宙誕生の際に作られ、それよりも重い元素は恒星内での核融合反応などで作られたと考えられている。
こうして恒星で作られた金属は超新星爆発や恒星風で宇宙空間に撒き散らされ、新たな恒星誕生時にはそれを取り込むため、ここから作られる恒星は必ずいくらかの金属を含むことになる。言いかえれば、金属を含む量が少なければ、それだけ宇宙が誕生して間もない頃にできた恒星である、と言えるわけである。
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