イネ科の多年草。茎の搾り汁は砂糖の原料となる。甘蔗。
▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。
- ドメイン: 真核生物 Eukaryota
- 界: 植物界 Plantae
- 門: 被子植物門 Angiosperm
- ▼: 単子葉類 monocots
- ▼: ツユクサ群 commelinids
- 目: イネ目 Poales
- 科: イネ科 Poaceae
- クレード: PACCAD clade
- 亜科: キビ亜科 Panicoideae
- 連: メリケンカルカヤ連 Andropogoneae
- 属: サトウキビ属 Saccharum
- 種: サトウキビ officinarum
古い分類法での階層構造は次の通り。
新エングラー分類法
- 門: 被子植物門 Angiospermae
- 綱: 単子葉植物綱 Monocotyledoneae
- 目: イネ目 Graminales
- 科: イネ科 Gramineae
クロンキスト分類法
- 門: モクレン門 Magnoliophyta
- 綱: ユリ綱 Liliopsida
- 亜綱: ツユクサ亜綱 Commelinidae
- 目: カヤツリグサ目 Cyperales
- 科: イネ科 Gramineae
熱帯〜亜熱帯で栽培され、甜菜(砂糖大根)と並び砂糖の原料となる。
イネ科だが、竹のように木化し、節もあるのが特徴。しかし竹と違い、節と節の間の中身は空洞ではなく、糖分を多く含む髄がある。
普通の植物がC3植物と呼ばれるのに対して、砂糖黍はCAM植物(別名C4植物)と呼ばれており、C4回路を持っている。
砂漠のような乾燥の激しい地域に適応した植物ということが出来る。
日本では沖縄県と、鹿児島県最南端である奄美諸島などで主として栽培されている。
世界的には、ブラジルとインドで7割近い量を生産しており、これに支那などが続いている。
主として食用として栽培されていたが、近年は燃料用エタノール製造も広まり、食糧危機を招く恐れが出ている。
- 髄の生食
- 髄を絞った汁から、砂糖、バイオエタノールを製造
- 汁から砂糖を絞った残滓は廃糖蜜といい、糖蜜と合わせてラム酒や黒糖焼酎などの原料となる
- また砂糖黍の絞りかすは繊維を多く含み、製紙用パルプなどに使われる
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