特性基
読み:とくせいき
外語:characteristic group
官能基などを構成し、部品となる単純な構造である原子団。
概要
置換基や官能基は、一つ以上の原子団からなるが、その各々の原子団を特性基という。
例えばエステル結合に着目すると、「R‐C(=O)‐O‐R'」という構造である。
この時、途中の「=O」(オキソ基)や「‐O‐」(オキシ基)は、官能基を構成し、かつ特徴づける構造であるが、このような構造一つ一つが特性基となる。
特徴
特性基には様々あるが、代表的なものとして、次のようなものがある。
- アゾ基 (‐N=N‐) … アゾ化合物を作る
- オキシ基、エポキシ基 (‐O‐) … オキソ化合物やエーテル化合物を作る
- オキソ基 (=O)
- カルボニル (‐CO‐) … エステル結合としてエステル、カルボニル基としてカルボニル化合物を作る
- ジアゾ基 (‐N+≡N)
- シアノ基、ニトリル基 (‐C≡N)
- ジスルフィド結合 (‐S‐S‐) … ニトリルを作る
- ニトロソ基 (‐N=O) … ニトロソ化合物を作る
- ハロゲン基(‐F、‐Cl、‐Br、‐I) … ハロゲン化合物を作る
- ペルオキシ基 (‐O‐O‐) … 過酸化物を作る
- チオ基 (‐S‐) … スルフィド化合物を作る
- チオキシ基 (=S)
- チオール基、水硫基、メルカプト基、スルフヒドリル基 (‐SH)
他に、次のようなものもある。
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