読み:にち
外語:d: day

 時間の長さの単位の一つ、または日付を表わす単位の一つ。長さを表わすときは「日間」とも。
目次

概要
 時間は、現在でこそ国際単位系になり、その基準が原子時計となっているが、元はといえば、地球自転および公転で時間や暦が作られていた。
 このうち日は、地球の自転と公転の組み合わせが基準となる単位である。

特徴

国際単位系
 SIと併用して良い単位の一つである。
 国際単位系の時間の単位は、あくまで秒(s)である。
 しかし、1日を86400sや86.4ksなどと表現するのは日常では不便であり非現実的であるので、・日などの一般的に日時を表現する単位はSIと併用して利用できる。

自転
 太陽系の惑星の場合は、太陽に対して、ある角度から次のある角度まで回転する間を1日間とする。惑星は、自転しながら同時に公転もしていて空間を移動しているため、太陽に対し同角度位置まで回転するには自転の一周である360°よりも多く回転が必要となり、自転周期よりも若干長い時間を要することになる。
 つまり、1日は自転が基準だが、1日は正確には自転周期ではなく、自転周期よりも若干長い。また観測により、地球の自転は徐々に遅くなっていることが知られており、つまり1日の長さは徐々に伸びている。
 但し、現在の定義では1日=86400sに変化はない。但し、後述するように調整を入れることがある。

原子時計
 地球の自転および公転速度は、日々変動している。従って、自転や公転は正確な基準ではない。
 自転や公転は観測でしか求められず不便なので、日常的には極めて正確に時を刻む原子時計が使われ、時間・時刻の基準であるが定められているが、正確な時計と、不正確な自転との間に徐々に不整合が生じることになる。
 これは不便なので現在は、秒の定義は変えず、観測で求められる時刻(天文時)と原子時計で得られる時刻(原子時)との誤差を0.9秒以内に保つよう取り決めがなされており、このために不定期に1日が1秒伸びる閏秒が存在する。

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