放射線量
読み:ほうしゃせんりょう
放射線の量。略して「線量」。
概要
明確な定義があるわけではないが、線量計を用いて地上1メートルの高さで計測された空間線量率を言うことが多い。
なお、モニタリングポストなどとして常設されている線量計は、必ずしも高さ1メートルではなく、置く場所の都合に合わせて設置され、較正されている。
特徴
線量計が計測する放射線は、主としてγ線である。
現在、日本で観測される放射線の大半は自然放射線である。この観測値は、天候によって左右されるが、元々の線量の多少によって変化に差がある。
東京のように線量が低いところでは、雨や少量の雪が降った際には自然放射線が増えて観測される。これは、原子力発電所の事故や核実験などとは無関係で、元々空気中にあるラドンの崩壊後生成物である214Pbや214Biなどの影響によるものである。
逆に線量の多い場所では、積雪や大雨の際は地面からの放射線が遮蔽されるため、線量が減少して観測される。
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