ホルミウム
読み:ホルミウム
外語:Ho: Holmium

 銀白色の金属元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、140から175までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は一つのみ。
 しかし、長寿命放射性同位体であると考えられている。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
140Ho 陽子放出139Dy
141Ho 陽子放出140Dy
142Ho β+崩壊142Dy
143Ho β+崩壊143Dy
144Ho β+崩壊144Dy
145Ho β+崩壊145Dy
146Ho β+崩壊146Dy
147Ho β+崩壊147Dy
148Ho β+崩壊148Dy
149Ho β+崩壊149Dy
150Ho β+崩壊150Dy
151Ho β+崩壊151Dy
152Ho β+崩壊152Dy
153Ho β+崩壊153Dy
154Ho β+崩壊154Dy
155Ho β+崩壊155Dy
156Ho β+崩壊156Dy
157Ho β+崩壊157Dy
158Ho β+崩壊158Dy
159Ho β+崩壊159Dy
160Ho β+崩壊160Dy
161Ho EC崩壊161Dy
162Ho β+崩壊162Dy
162mHo   
163Ho4570年EC崩壊163Dy
164Ho EC崩壊164Dy
β崩壊164Er
164mHo   
165Ho100.00%安定核種(中性子数98)
166Ho1.117日β崩壊166Er
166mHo   
167Ho β崩壊167Er
168Ho β崩壊168Er
169Ho β崩壊169Er
170Ho β崩壊170Er
171Ho β崩壊171Er
172Ho β崩壊172Er
173Ho β崩壊173Er
174Ho β崩壊174Er
175Ho β崩壊175Er
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

特徴
 ガラスの色付けなどに使われている。ガラスに酸化ホルミウムを混ぜると淡黄色を呈する。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見
 1879(明治12)年、スウェーデンのクレーペは、当時純粋と考えられていた元素エルビウム中に、未知の二つの元素を発見した。そのうちの一つがこのホルミウムで、もう一つはツリウムであった。
 実際にはこの時のホルミウムは純粋ではなく、後にジスプロシウムが発見されている。
 具体的には、次のように単離されている。
 元素名は、スウェーデンの首都ストックホルムの古名Holmiaにちなんで付けられた。

主な化合物

前後の元素
 
 66 ジスプロシウム ‐ 67 ホルミウム ‐ 68 エルビウム

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