ホモ・ネアンデルターレンシス
読み:ホモ-ネアンデルターレンシス
外語:Homo neanderthalensis
ネアンデルタール人と呼ばれる代表的な旧人の学名。
情報
分類
- ドメイン: 真核生物 Eukaryota
- 界: 動物界 Animalia
- 門: 脊索動物門 Chordata
- 亜門: 脊椎動物亜門 Vertebrata
- 綱: 哺乳綱 Mammalia 哺乳綱より上の詳細な階層構造は哺乳綱参照
- 亜綱: 獣亜綱(真獣亜綱) Theria
- 下綱: 真獣下綱(正獣下綱) Eutheria
- 上目: 真主齧上目 Euarchontoglires
- (未階級): 真主獣大目 Euarchonta
- 目: 霊長目(サル目) Primates
- 亜目: 真猿亜目 Haplorhini
- 下目: 狭鼻下目 Catarrhini
- 上科: ヒト上科 Hominoidea
- 科: ヒト科 Hominidae
- 亜科: ヒト亜科 Homininae
- 族: ヒト族 Hominini
- 亜族: ヒト亜族 Hominina
- 属: ホモ属(ヒト属) Homo
- 種: ネアンデルターレンシス neanderthalensis
起源
およそ50〜3万年前に、ヨーロッパ、西アジアに生存しており、それはホモ・サピエンスの少し古いタイプであるクロマニヨンと同時期だった。
ホモ・ネアンデルターレンシスの先祖は60〜40万年前頃にいたホモ・ハイデルベルゲンシスで、これはホモ・サピエンスと共通の先祖である。
一時期はサピエンスの亜種として学名が「ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス」ともされたが、現在ではサピエンスの亜種でも祖先でもないことが分かり、元の学名ホモ・ネアンデルターレンシスに戻された。
特徴
系統樹
現在考えられている系統樹は次の通りである。
特性
体格や脳容量はサピエンスより優れていた。
サピエンスの脳容量は約1450ccであるが、ネアンデルターレンシスは約1600ccあった。しかし前頭葉の発達とコミュニケーション能力はサピエンスの方が優れていた。
研究によれば、ネアンデルターレンシスの脳の構造は夜間の狩猟に適していたとされており、視覚や身体機能に優れていたが、一方で感情や情報処理の能力は劣っていたのだという。
コミュニケーション能力が体力差を覆すほどのアドバンテージとしてサバイバル能力の差となった。2万8000年前に氷河期が到来したが、サピエンスは生き残ったものの、ネアンデルターレンシスは氷河期に適応することができず絶滅したという。
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