プランク単位系
読み:プランクたんいけい
外語:Planck units
ドイツの物理学者マックス・プランクが提唱した単位系。
概要
国際単位系などは地球に住む人間の都合に合わせた単位系であり、地球人にしか通用しない。
対してプランク単位系は、自然界にある物理定数のみを用いて定義した単位系である。もし高度な知能を持った地球外知的生命体が存在すれば、同様の単位系を使っている可能性がある。
定数
プランク単位系では、次の五つの基本的な物理定数を「1」として定義する。
- c = 真空中の光速度
- G = 万有引力定数(重力定数)
- 〓 = h/2π = ディラック定数 (h=プランク定数)
- 1/4πε0 = クーロン定数
- k = ボルツマン定数
単位
5つの定数を1とすることで、次の5つの基本プランク単位が作られる。
- プランク時間 tP = (〓G/c5)1/2
- プランク長 lP = (〓G/c3)1/2
- プランク質量 mP = (c〓/G)1/2
- プランク電荷 qP = (〓c4πε0)1/2
- プランク温度 TP = mPc2/k = (〓5/Gk2)1/2
逆に、これら5つの基本プランク単位から5つの基本定数を表現することも出来る。
またSIの組み立て単位と同様、これら基本プランク単位を組み合わせて、多くの派生プランク単位を定義することができる。
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