プラセオジム
読み:プラセオジム
外語:Pr: Praseodymium

 銀白色の金属元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、121から159までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は一つのみ。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
121Pr 陽子放射120Ce
122Pr β+崩壊122Ce
123Pr β+崩壊123Ce
124Pr β+崩壊124Ce
125Pr β+崩壊125Ce
126Pr β+崩壊126Ce
127Pr β+崩壊127Ce
128Pr β+崩壊128Ce
129Pr β+崩壊129Ce
130Pr β+崩壊130Ce
131Pr β+崩壊131Ce
132Pr β+崩壊132Ce
133Pr β+崩壊133Ce
134Pr β+崩壊134Ce
134mPr   
135Pr β+崩壊135Ce
136Pr β+崩壊136Ce
137Pr β+崩壊137Ce
138Pr β+崩壊138Ce
138mPr   
139Pr β+崩壊139Ce
140Pr β+崩壊140Ce
141Pr100.00%安定核種(中性子数82)
142Pr19.12時β崩壊142Nd
EC崩壊142Ce
142mPr   
143Pr13.57日β崩壊143Nd
144Pr β崩壊144Nd
144mPr   
145Pr β崩壊145Nd
146Pr β崩壊146Nd
147Pr β崩壊147Nd
148Pr β崩壊148Nd
149Pr β崩壊149Nd
150Pr β崩壊150Nd
151Pr β崩壊151Nd
152Pr β崩壊152Nd
153Pr β崩壊153Nd
154Pr β崩壊154Nd
155Pr β崩壊155Nd
156Pr β崩壊156Nd
157Pr β崩壊157Nd
158Pr β崩壊158Nd
159Pr β崩壊159Nd
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

特徴
 陶磁器の釉薬(うわぐすり)として使われている。
 ソーダーガラスに酸化プラセオジムを添加すると緑色を呈する。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見
 1885(明治18)年、オーストリーのウェルスバッハが、モナズ石中にネオジムと共に発見した。
 当初、一つの元素だと考えられていたジジミウムは、実は混合物であった。こうして、このジジミウムから次々と元素が単離されていった。ウェルスバッハは、ここからネオジムと共に二つの元素を見いだした。
 具体的には、次のように単離されている。
 化学名Praseodymiumは、酸化物が緑色であったことから、ギリシャ語で「緑」を意味するπρα'σινοσ(pra'sinos)と、元の元素名ジジミウムつまりギリシャ語で「双子」を意味するδι'δυμοσ(di'dymos)の組み合わせから付けられた。

主な化合物

前後の元素
 
 58 セリウム ‐ 59 プラセオジム ‐ 60 ネオジム

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