ドレイク方程式 |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学編 (UAST) |
読み:ドレイクほうていしき |
外語:drake equation |
品詞:名詞 |
宇宙に、どれほどの文明を持った地球外生命体が存在するかを推定するための方程式。宇宙文明数方程式。
|
概要 |
1960(昭和35)年、アメリカ合衆国ウエストバージニア州グリーンバンクの電波望遠鏡で、宇宙人からの電波信号を受信するべく「オズマ計画」を実行に移した天文学者がいた。彼の名はフランク・ドレイク(Frank Drake)である。
計画の翌年、彼は銀河系の中にどれだけの文明が存在するかを計算するための方程式を提案した。これが通称「ドレイク方程式」である。
特徴 |
式 |
一般に流布されている数式は、以下の通りである。
N=R*×fp×ne×fl×fi×fc×L
各パラメーターの意味は、次の通りである。
推定値 |
この式の項の殆どは、確実な定数が決められない。ゆえに研究者の主観などが入る余地が存在する。
以下は、1961年にドレイクらが仮定したパラメーターである。
全てのパラメーターを最小で計算すると、L=1000年でN=20個、L=1億で200万個となる。
全てのパラメーターを最大で計算すると、L=1000年でN=500個、L=1億で5000万個となる。
補足 |
実際には、このドレイクらが仮定したパラメーターは、不完全と見込まれる。
そこで、パラメーターについて、再検討して再計算してみることにする。
殆どのパラメーターが憶測の域を出ていないが、この例では、N=50個と求められた。
いずれにせよ、どのような値を代入してみても大抵はN≫1(1より遥かに大きい)となり、それなりの数の高度文明が銀河系に存在しうることを示す。
しかしながら現時点では異星の文明は観測できておらず、ここから求められる推定値は、N〓1(1にほぼ等しい)ということになる。
リンク |
通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Ver 7.04a (27-May-2022) Search System : Copyright © Mirai corporation Dictionary : Copyright © WDIC Creators club |