スレッショルド電圧
読み:スレッショルドでんあつ
外語:threshold voltage
ディジタル回路のHとLの境目の電圧のこと。時々、スレッシュホールド電圧とも書かれる。
概要
ディジタルICの入力がこの電圧以上の場合、そのICは論理「H」、この電圧以下の場合、論理「L」と認識する。
TTLの場合はおよそ1V、CMOSの場合はVDD÷2程度(VDDは電源電圧)である。
但し、スレッショルド電圧は、ICによって個体差がある。
そこでメーカーは、「絶対にLと認識する電圧」と「絶対にHと認識する電圧」をICの仕様書として公開しているので、それを参照する必要がある。
特徴
実際にICを使う場合は、スレッショルド電圧を基準に、安全な電圧を用いることになる。
- TTLレベル 0.8V以下を論理L、2.0V以上を論理Hとして扱うのが一般的である。
- CMOSレベル VDD×1/3以下で論理L、VDD×2/3以上で論理Hとする(VDDは電源電圧)。
- LVTTLレベル 0.8V以下を論理L、2.0V以上を論理Hとして扱うのが一般的である。
- LVCMOSレベル VDDの10%以下で論理L、VDDの90%以上で論理Hとする(VDDは電源電圧)。
ちなみにシュミット・トリガー・ゲートの場合はスレッショルド電圧が上下二つあり、この電圧を境として独特の出力動作をする。
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