キュリウム
読み:キュリウム
外語:Cm: Curium

 銀白色の金属元素の一つ。超ウラン元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、232から252までが確認されており、その中に核異性体も存在する。
 安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
 崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。
同位体核種天然存在比半減期崩壊確率(%)崩壊後生成物
232Cm    
233Cm β+崩壊 233Am
234Cm β+崩壊 234Am
235Cm β+崩壊 235Am
236Cm β+崩壊 236Am
237Cm β+崩壊 237Am
238Cm EC崩壊 238Am
α崩壊 234Pu
239Cm β+崩壊 239Am
240Cm27日α崩壊>99.5236Pu
EC崩壊<0.5240Am
自発核分裂(SF)  
241Cm32.8日EC崩壊99.0241Am
α崩壊1.0237Pu
242Cm162.79日α崩壊99+238Pu
自発核分裂(SF)  
243Cm29.1年α崩壊99.71239Pu
EC崩壊0.29243Am
自発核分裂(SF)  
244Cm18.10年α崩壊99+240Pu
自発核分裂(SF)  
245Cm8500年α崩壊99+241Pu
自発核分裂(SF)  
246Cm4730年α崩壊99+242Pu
自発核分裂(SF)  
247Cm1560万年α崩壊100243Pu
248Cm34万年α崩壊91.74244Pu
自発核分裂(SF)8.26 
249Cm    
250Cm9700年自発核分裂(SF)86 
α崩壊8246Pu
β崩壊6250Bk
251Cm β崩壊 251Bk
252Cm β崩壊 252Bk

性質
 全ての同位体について、天然での存在は確認されていない。
 半減期が最も長い247Cmも既に存在しないと考えられているが、半減期が1560万年あるので存在する可能性はある、とする説もある。
 かつては原子力電池の熱源に使われたこともあったとされるが、現在ではプルトニウムに換えられている。

特徴

安全性

適用法令

危険性

有害性

環境影響

発見
 1944(昭和19)年に、アメリカの科学者グレン・シーボーグ(Glenn Theodore Seaborg、スウェーデン語でGlenn Teodor Sjo¨berg)らが核反応により人工生成した元素で、プルトニウムにα粒子を当てて作られた。
 製法は、239Pu+4He→242Cm+1n、である。
 化学名Curiumは、ポーランドの科学者キュリー夫妻(ピエール・キュリー、マリ・キュリー)を記念して付けられた。

主な化合物

前後の元素
 
 95 アメリシウム ‐ 96 キュリウム ‐ 97 バークリウム

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