アルロイドG
読み:あるろいどじー
外語:Alloid G

 アルギン酸ナトリウムを主成分とする上部消化管粘膜保護剤。メーカーはカイゲン。
目次

基本情報

製品
 薬価は随時変更される。記載の薬価は執筆時点。

概要
 胃酸などの攻撃因子により、潰瘍や胸焼けが誘発されることがある。
 服用すると、アルロイドGは上部消化管の粘膜に付着し、強力な保護膜を作る。
 この保護膜が、攻撃因子から粘膜を守る。

効果・効能

用法・用量
 いずれの場合も、年齢、症状により適宜増減する。

成分・添加物

成分

添加物

規制区分
 特になし。

剤形
 強い粘稠性の液で、やや淡めの緑色をしている。
 
 

風味等
 わずかに甘く、芳香を有する。
 粘り気も加味すると、薬品的な甘みのある水飴のようなものと言える。
 この強い粘り気のため、人によっては飲みづらいことがあるが、水などで薄めてはいけない。

名称の由来
 洋名を「Alloid G Oral Solution 5%」といい、名前の由来は次の通り。
 Gastric Sodium Alginate Colloidal Solution

特徴

相互作用
 アルギン酸は、もともと海藻由来の成分であるため、ミネラル類を捕捉しやすい。
 特にカルシウムマグネシウムを捕捉しやすいとされるが、捕捉したからといって、即、これらのミネラルが欠乏することはない。
 捕捉したものは、便の形で体外へ排出される。

放射性ストロンチウムとの関係
 放射性であってもなくとも、カルシウム・マグネシウムと同じアルカリ土類金属であるストロンチウムも、アルギン酸が捕捉することがある。IAEAは、放射性ストロンチウムを大量に摂ってしまった場合、アルギン酸の投与も考慮した方がよい、と勧告している。
 これを記している2012(平成24)年3月31日の時点では、放射性ストロンチウムを大量に含む食品は市場に出回っておらず、内部被曝対策と称してアルギン酸を服用することは、無意味である。

副作用など

姉妹品・後発品
 ゾロ多数。

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