はなの舞い
読み:はなのまい
外語:Hananomai
稲の品種の一つ。
概要
1974(昭和49)年に山形県立農業試験場で産み出された。
母本は母が北陸99号、父がコシヒカリ。
1981(昭和56)年に庄内32号の系統名が付けられ、1987(昭和62)年に「はなの舞い」の名で登場した。
特徴
山形県がかつて力を入れていた早場米品種で、冷害に非常に強く、稲熱病(いもち病)にも比較的強い特徴があった。
平坦地向け良質品種育成を目指して作られた品種で、北陸99号の早生及び強稈性にコシヒカリの食味を導入した。そのため早場米としては食味がよく、東北地域の品種の食味水準を向上させる先駆的役割を果たした。
現在では殆ど(あるいは全く)栽培されていない。
近縁米
はなの舞いを親にした米は非常に多く、孫、曽孫以降まで含めれば品種は数知れない。
代表的なはなの舞いの近縁米に、次のようなものがある(50音順)。なお、近縁率は子が50%、孫が25%という単純計算による。
- 華光(ひたち7号) (近縁率25%、チヨニシキ//はなの舞い/コシヒカリ)
- かけはし(岩手34号) (近縁率50%、コチミノリ/はなの舞い)
- ゆめさんさ(岩手36号) (近縁率50%、初星/はなの舞い)
- はしり味(新潟37号) (近縁率50%、新潟早生/はなの舞い)
- なごりゆき(新潟46号) (近縁率50%、はなの舞い/新潟19号)
- 越の華(富山27号) (近縁率50%、はなの舞い/と系196)
- おわら美人(富山32号) (近縁率50%、はなの舞い/と系196)
再検索