Ic型超新星
読み:いちスィーがたちょうしんせい
I型超新星のうち、Ia型にもIb型にも属さないものが、こう呼ばれる。
概要
この種の超新星はIb型超新星と同様に大質量星の重力崩壊型だが、高齢であり、外層からヘリウム層すら失われ炭素・酸素層あるいはそれ以上に重い元素の層が露わになった星の爆発による。
特徴
吸収線
スペクトルに水素の線が見えないものはI型超新星となり、更に珪素の線(Ia型超新星)もヘリウムの線(Ib型超新星)も見られない場合はIc型超新星に分類される。
しかし研究が進むと、より適切な分類に変更されることも珍しくはない。SN 1997efやSN 1998bwのように、一旦はIc型超新星されつつも、しかし従来観測されたIc型超新星との類似性が見られなかったため、最終的に「極超新星」に分類された例がある。
細分類
Ic型超新星も、更に細かく分類があり、例えば次のように分けられる。
- Ic-norm ‐ 通常のタイプ
- Ic-pec ‐ 独特(peculiar)であるもの
- Ic-hyper ‐ Ic型超新星ではあるが、非常に広い分光学的特徴を持っているもの。GRBに関連付けられることがある
主な超新星
Ic型超新星は膨大な量が発見されているが、その中でも特に論文の中に見られるなど注目されることがあるものに、次のようなものがある。
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