‐D‐
読み:バーディーバー
外語:-D-

 Rh式血液型のうち、D抗原のみを持ち、CE抗原系を持たないもの。稀血の一つ。
目次

比率
 日本人では20万人に1人未満とされている。

概要
 Rh式血液型のうち、特に抗原性が強く重要視されるのはC、c、D、E、eの5種類である。
 うち、D抗原をもつ場合をRh陽性、D抗原を持たない場合をRh陰性という。
 残るCE抗原系については、通常はC(またはc)とE(またはe)のいずれかの抗原を持っており、CE、Ce、cE、ceの4種類が想定される。
 しかし極めて稀に、CE抗原系を全く持たない人がおり、そのような場合はD抗原と合わせて「‐D‐」という。D抗原のみがありCとEの抗原が無いことを表わしている。

特徴
 「‐D‐」はD抗原しかないが、通常の検査はD抗原の有無しか調べないことから、単なるRh陽性者として扱われる可能性が高い。
 しかし輸血や妊娠の際に、「Rhnull」の時と同様の抗体(抗Rh17)を産生する可能性があり、輸血をする場合は「‐D‐」または「Rhnull」の血液が必要である。

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