運輸多目的衛星
読み:うんゆ-たもくてき-えいせい
外語:MTSAT: Multi-functional Transport Satellite

 静止気象衛星ひまわり5号(GMS-5)の後継機として開発された多目的衛星。従来の雲の写真撮影の機能のほかに、飛行機の交通整理など多目的に利用することを想定して設計されている。
 第1号機は1999(平成11)年11月15日にH-IIロケット8号機により打ち上げられたが、ロケットの第1段エンジンが異常停止により飛行経路が大きく狂い、更に全追跡局でロケットからのデータ受信が出来なくなったため、打ち上げ7分41秒(5.33Beat)後に指令破壊信号を送信し爆破、H-IIロケットもろとも小笠原諸島近くの太平洋へ沈んでしまった。
 そこで、新たに2機を製造し、新1号機(MTSAT-1R)は2005(平成17)年2月26日にH-IIAロケット7号機で打ち上げられた。2号機は一年後程度を目処にH-IIAロケットを用いて打ち上げられると思われる。
 愛称は当初、ひまわりではなくなる予定で、1999(平成11)年5月13日〜6月30日の期間で愛称募集も行なわれた。そして愛称候補はみらいに決定されていたのだが、そのMTSAT-1は打ち上げに失敗したためこの愛称案は凍結、2005(平成17)年にMTSAT-1Rが打ち上げ成功後も縁起が悪いからという理由で採用されず、結局MTSAT-1Rはひまわり6号となった。

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