赤崎勇
読み:あかさき-いさむ
外語:AKASAKI Isamu

 実用的な青色発光ダイオード(青色LED)の発明者。工学博士。現 名城大学理工学部教授、名古屋大学名誉教授。ノーベル物理学賞受賞者。
目次

個人情報

功績

高輝度青色LED
 それまで存在したSiC系の青色LEDは、実用に耐えうる輝度と寿命、そして大量生産性を実現できなかった。そこで、窒化ガリウム(GaN)による青色LEDを発明した。
 ただ、開発に成功したが欠陥が生じやすいGaN単結晶層の成長手法の確立が最大の難関で、これを実用的に製造する技術を作ったのが、その後世界を騒がせた中村修二である。
 研究は続き、赤崎勇は更に高輝度の青色LEDを実現させた。その後、川崎雅司により新たな材質の青色LEDが発明された。

窒化ガリウム
 赤崎勇は窒化ガリウム(GaN)を使って世界初の青色LED開発に成功したが、この当時、世界ではセレン化亜鉛(ZnSe)の研究が主流だった。
 多くの研究者が諦めた窒化ガリウムだったが、諦めずこだわり続けた結果、発明に至ったのである。
 赤崎は「横並びからは新しい物は生まれない」と、独創性の大切さを強調している。

ノーベル物理学賞受賞
 中村修二が青色LEDの実用化に成功したことで、赤崎勇のノーベル賞受賞が確定した。
 結果、2014(平成26)年のノーベル物理学賞を、中村修二、および天野浩と共に受賞した。

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